2022春の福津農園レポ
のびる
大根のなばな
こごみ
ふき
からむし
すいば
よもぎ
たらのめ
すぎな
ごぼう
山菜の天ぷらを頂きに車を飛ばして4時間。
家族で愛知県新城市福津農園へ行ってきました。
福津農園は畑は耕さない。肥料はやらない。農薬は撒かない。
微生物と共に、人も含めた農園全体で循環している農業:不耕起農業の農園です。
畝を作らずにばらばらに作物を育てるので、農園内の斜面を歩くとあちこちに作物がある。金柑の木の下にあ!大根、雑草の中にあ!ほうれん草と言った具合。
昨年11月末に訪れて、あまりにも居心地良く
(FBでは12月8日にその時の記事を書いています。)
次は山菜の頃に来させてくださいと約束をしその夢が実現しました。
夜7時に農園入り。
机いっぱいに採れたての山菜が、種類毎に置いて用意されていました。
これは何〜んだ?から始まる。
タラの芽やコゴミ、スギナ、ノビル程度は知っていたけど、
カラムシ、スイバは知らなかったし、
ごぼうや、フキの新芽と言うのかな
それもこうして頂く事は知らなかったなぁ。
福津農園の奥様妙子さんが編み出した
カリッと揚げる秘法を教えて頂きながら
机の上で揚げながら食べるスタイル。
旨し!旨し!うましぃ!!!なんだ!この旨さは!!
摘んだ草を揚げているだけなのに。
こちらの農園の野菜や果物って何を食べても後味がすっきり、
清々しい余韻が口の中に残る。
他にも、息子が大好きな、奥様の妙子さんのクレソン飯のお結びや、
彼女がしめた雄鶏入りのスープ(とても性格の悪い雄鶏がいてこうなってしまった)。
旨い山菜の天ぷらの味を引きずりながら
夫のピアノ演奏、今回の旅のコーディネーターのドラム演奏、農業体験の方々、息子のパーカッション、そして青森から農業体験に来られている夫婦の、サルサの即興ダンスも飛び出して、賑やかな、あっという間の夜。
名残り惜しいけど宿に向かう。
寝る前に息子が「あぁ、なんかえぇもんが身体に入ったぁ
って感じすると言ったのは身体がそう思ったんだろうなぁ。
旅のコーディネーターは文学部美学科卒。
宿での翌朝はその美学の話をちょっと伺ったりして再び目指すは福津農園。
ひよこ🐥が農園にやってきたので、温室へ移すのを子供達が手伝わせて頂いた。
温室は農園お手製で縦横2メートルほどの大きな木の箱。
その中に枯葉を敷き詰めて、微生物の力で温かくして床暖房の状態になっている。
そこに孵化して1日かな?のひよこ🐥を移して大きくするのです。
福津農園の中には自由に動き回れる鶏小屋が3つもあり、鶏が200羽はいるかな?群れに馴染まない二羽は放し飼い。
他に白ヤギさんが一頭、小さい柴犬が一匹いて、その動物たちが
農園と農園に住む人間の生活から出た野菜くずや生ゴミのすべてを消費する。
生ゴミはたい肥にせず、動物たちのエサにしてその糞を肥料にまわす。それは「微生物」の力なのだそうだ。
鶏がどうしたら幸せかな?と観察して導き出した答え。それが自然も人間も経済も効率のよい『循環』を産み出している。
そして、なんの嫌味も、どうだ❣️もなくて本当に気持ちが良い。
鶏の糞の肥料を一袋お土産に頂いて、山菜も摘ませて頂いて、卵も、柿酢も頂いて
通路脇のでっかい大根も抜き取らせて頂いて、とても良い気分で家に帰りました。
夕食は今夜も山菜パーティーとなりました。
福津農園の皆様、いつも素敵に旅の計らいをしてくださるJさん、ありがとうございます。